海外サッカーへ ステップアップする

Jリーグからは毎シーズン、海外サッカーへ飛躍する選手が出て来ます。彼らはどんな道筋をたどって、世界のリーグにステップアップしていくのでしょうか。

サッカー界の移籍で重要な役割を果たしているのが代理人です。移籍の仲介を行う専門家で選手と契約し、選手に代わってクラブとクラブの間に立って移籍を取りまとめます。海外サッカーへ移籍する選手のほとんどが、Jリーグでプレーしている段階でこの代理人と契約しています。代理人は選手のデータをまとめ、実際のプレーを集めた映像集を作り、世界中のクラブのスカウト陣に売り込むのです。この時、日本代表に選出されていたり、クラブが出場した国際大会で活躍したことや得点王になったなどの実績が大きくものを言います。W杯やオリンピックといった国際大会の後に移籍が相次ぐのはそのためです。2016年リオ五輪の日本代表で10番を背負った中島翔哉選手は、五輪での活躍が認められてポルトガルへ移籍し、飛躍のきっかけを掴みました。ただJリーグで活躍するだけでなく、自分から海外サッカーに売り込んでいく気概を持った選手たちが移籍を勝ち取ってステップアップしていくのです。彼らが海外で活躍するとさらにJリーグへの注目が集まり、飛躍のチャンスも増えていきます。国内のJリーグもプレーのひとつひとつが海外とつながっている、そんな意識で観戦するとよりサッカーを楽しめるでしょう。

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