世界に通用 Jリーグのセットプレー

セットプレー

世界を相手に挑む際、個人技だけではなく、体格的にも劣る日本人は、力勝負の競り合いとなれば、おのずと不利になってしまうのが現状です。そんな中でも、勝負の鍵を握るのが、ファールをもらってから攻撃のチャンスを得る、セットプレーの存在です。

多くの国々の代表チームでは、強烈な個性と能力を持った選手にフリーキックを任せる傾向にある中で、かつての日本代表は、緻密なフォーメーションからのトリックプレーを取り入れるなど、頭を使ったクレバーなプレーで対抗する傾向にありました。

これは、フリーキックを直接ゴールキーパーにキャッチされ、カウンター攻撃を受けることを恐れる中で、より確実にシュートで終わるための苦肉の策でもありました。しかし、ここに来て日本人選手の中にも、世界の舞台で十分通用するようなフリーキックを放てる選手が登場し始め、ゴールを決める可能性が高まっています。一般的には、現代サッカーにおけるセットプレーからの得点が、全体数の3割と言われていますが、Jリーグの多くのチームでは、それを遥かに下回るものでした。

最近では、Jリーグでも、特に上位に位置するチームのセットプレーからの得点率が増加し、一般的な3割に届くチームが増えていることから、技術力の向上を、データからも、うかがい知ることができます。

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